親の説得

 中国留学は記憶が定かならば高校2年生の頃くらいから考えてました。当時は、親ものんびりしていたもので、「それもいいねー」という感じ。

 でも、大学生になり「2回生が終わったら行って来ようかなぁ」と言った時の母の剣幕は凄かった…。いつもにまして方言丸出しで「なんでいかないかんのぞね!なんでそんなにいきたいんぞね!そんなにいきたいんやったら自分で行き!」と目玉が飛び出そうな顔で言われました。

 きっと母は早くに両親を亡くし、一人っ子という環境で育ってきたので、母にとっての家族は私が考えている以上に掛け替えの無いものだと感じているから、そんな剣幕になったのだと思います。

 母の顔と剣幕にビビリ、しばらく途方にくれていた私ですが、ある日言われた言葉を思い返し、「それもそうだ。100万円ちょいくらいすぐ貯まるじゃないか。自分で、そして自分の責任で行こう」と開き直りました。

それからというもの、蟻のようににせっせと働いた10ヵ月後、通帳を母に見せ、親の硬直する顔を横目に「お金貯まったし行くね。自分で責任もつから」「人間どこにいても死ぬ確率は100パーセント。日本にいても必ず安全じゃないし、中国にいても必ずしも危険じゃない」といって有無を言わさず中国行きを手にしました。

親の気持ちを無視した忘恩ともとれる私の発言と行為ですが、でもやっぱり「かわい子には旅をさせよ」「獅子の子落とし」などとむかしから言われているように、成長するには親元も一度は離れてみないと思いますし、結局は母も仕方なしに同意してくれました。

そんな母に対し、父は正反対。もともと賛成でも反対でもない。また留学が決まってからでも父との会話でそんな話題が上ったことがほとんどない。一度だけ記憶にあるのは、「おらんくなったら誰も犬を洗ってくれんなぁ」ということだけ。内心はきっと心配してくれていることだとおもいます。

とにかく、「自分で」ということを主張して手に入れました。なんでもやればできる、そして自分は本当に達成したい目標に向かってはコツコツと地道な努力ができる人だと実感した出来事です。




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