別れ

 長年の仏教教育のおかげで、諸行無常とか、生老病死とかそういう概念がちゃんと自分の身に染み付いていると自惚れてたけども、そんな考え見事に今回打ち砕かれました。

 友達とかには「お互いいつ何がおこるかなんてわからんし、一つ一つの出会いと別れは大切やと思う」とかって偉そうに説教たれてるくせに、さすがに家族との別れはそういうわけには行かない…。母がなにかお別れの行事的なものをしてくれようとすると「また来年帰ってくるんやしそんなもう二度と会えへんみたいなことせんとって」とか「弾の飛び交う戦場に行くわけじゃないんやし」なんて言って、空港の見送りも断ったし、いつも家を出て行くように、「じゃあいってきまーす。…ありがとね」と言って家を後にしました。

頭の片隅には「こうして別れて、もしかして、もしかして、もしも、何かあったらどうするんだ?!」と考えているけど、その考えが出てくるごとに「またきっと、必ず会える」という信念がそれを打ち砕いてて、結局のところ現実逃避をしてしまったんですよね。

あたまと行動が一致するのはなかなか難しい。王陽明の知行合一という言葉が身に染みます。



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